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阿部和重「ピストルズ」


なんだか知らないけど身体中がダルくて眠い。冷房病だろうか。

そんなわけで、阿部和重「ピストルズ」ようやく読了。で、感想はというと、うむむむ、という感じ。ネタバレになったら申し訳ないけど、これじゃあ「インディヴィジュアル・プロジェクション」とおんなじなのでは、と思った。最近になって文体が以前より平易になったものの、じゃあそれが功を奏しているかというと疑問。平易になったと言っても、会話というかインタビューの中でときどき僕が50年間生きてきて一度も目にしたことのない難解な熟語(当然ふりがながふってないと読めない)が出てきて、口語でこんな熟語を使う人間なんているのか? という疑問を当然のように覚えるし、少々興醒め。要は若干文体に一貫性が薄れている。どうも芥川賞をいまいちの小説で受賞して以来、凡作が続いていた阿部だが、この作品もその流れから完全に脱却は出来ていない。どうにも僕には阿部がキャリアを重ねるに連れて軸がぶれて迷走しているように思える。そう考えると、もしかしたら阿部のよさは実は若さにあったのではないか、と思いたくなる。若気の至りで突っ走って書いた作品の方がいろんな意味で出来がいい。それは村上春樹にも言えるのだが。

ということで、結局買っちゃったよ、「1Q84 Book3」。本屋を一通り回ったのだが、僕がどうしても読みたいと思っていた伊藤計劃の「虐殺器官」は置いてなくて、他に特に読みたい本もなくて仕方なく買った。なんか敗北感を覚えるのは何故?
| Sukeza | 00:29 | comments(0) | - | pookmark |
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